イラストで稼ぎたい。
ストックイラストとかやってるけどあんまり稼げない。
と、悩んでいる人向けに、新たな販路オプションのひとつとして、Etsyについて調べてみたので記します。
Etsyとは何ぞや?
Etsyは、ハンドメイドや工芸品、ヴィンテージアイテムに特化したアメリカのショッピングサイト。
ポジションとしてはミンネやクリーマといった日本のハンドメイドサイトに近いです。
ところがどっこいEtsyは、ワールドワイドに販売している、且つデジタル商品の販売も可能なので、その規模はミンネやクリーマの比ではありません。
Etsy | minne | creema | |
---|---|---|---|
登録作品数 | 6000万点 | 1000万点 | 800万点 |
販売者数 | 265万人 | 54万人 | 15万人 |
ユーザー数(アプリDL数) | 3940万人 | 1073万DL | 1400万人 |
参照
Etsy: https://en.wikipedia.org/wiki/Etsy
minne: https://pdf.pepabo.com/presentation/20190731p.pdf
creema: https://appmarketinglabo.net/creema-karte/
サイトにより2018年の数字だったり2020年の数字だったりしますが、この規模の圧倒的違いはお分かりいただけると思います。
日本市場との違い
小さな島国としては人口も多く経済規模も大きい日本なので「売るのは日本だけで十分」と思う人も多いかもしれませんが、日本で需要のあるものと世界で需要のあるものは違います。
ストックイラストをやっていても思うのですが、日本ではアニメ系やかわいい系のイラストが主流なのに対し、海外ではリアル系やアート系のイラストが多い印象です。
以下は、アドビストックで「女性 イラスト」と検索した時と「woman illustration」で検索した時の違い。
全然違いますよね。
イラストの販売先としてストックサイトの他に、pixiv BOOTHやココナラなどもありますが、どうしてもアニメ大国ジャパンでは、アニメ系やかわいいキャラクター系で商品が占拠されてしまっています。
アニメは大好き!!でも描きたいイラストはアニメ系でもかわいい系でもない。
自分の売りたいイラストと国内市場が合わない。
そうお悩みなら海外に販路を伸ばしてみるのも良いかもしれません。
そこでEtsyを見てみましょう。
Etsyはどんな感じかというと、同じく「女性 イラスト」で検索してみた結果がこれ。
幅広いタイプの絵柄がありますがアニメ系はほぼ皆無。かわいい系はちょこちょこあります。
トレンドのフラットやラインアートはたくさんありました。
部屋に飾って楽しむ鑑賞用のアートがたくさん売買されています。
商業イラストならストックイラスト、アートイラストならEtsy
そもそもストックサイトは、広告や販促用の素材を必要とするデザイナーやマーケターがメインユーザーです。
よってストックサイトで売れるイラストは商業イラスト。
絵柄がアート寄りだと、ストックイラストでは思うように稼げません。(特に日本市場では。)
一方Etsyは、部屋に飾る用のおしゃれでアートな作品が欲しい一般消費者向け。
あれっ、じゃあ私の場合Etsyで売った方が良いんじゃね?
ストックイラストに挑戦してみたものの、商業イラスト描くのしんどいよー好きな絵描きたいよーって人は、Etsyで売ってみるのも良いんじゃないでしょうか?
Etsyで売る前に知っておきたいメリット・デメリット
メリット
- 膨大な数のユーザー
- 世界中の消費者がターゲット
- ストックイラストよりアート寄り
- デジタル販売できる
- 販売価格、媒体、利用可能範囲を自分で設定できる
- ハンドメイドに限定していないのでユーザーの趣味・興味が広範囲
- 手数料が比較的安い
Etsyの手数料は、出品料0.2ドル + 成約手数料5%です。(2020 年現在)
30%弱のココナラや10%前後のミンネ・クリーマ・メルカリと比較しても良心的。
30%程しか報酬がもらえないストックサイトよりは遥かに良い。(金銭面だけ見た場合の話)
デメリット
- サイトは日本語対応しているが多少英語は出来ないとつらい
- 出品料が一出品ごとに0.2ドルかかる
- 作品数が多すぎて埋もれがち
- 日本の販売者はペイパル決済での販売しか選べない
やっぱり言葉の壁が不安ですよね。
自動翻訳では自然な言い回しにならないので、商品説明文は最初から英語で書いた方が良いです。
他の出品者の説明文を参考に文言は真似しつつ、辞書片手に頑張るしかありません。
それからユーザー数が多いということは、それだけ作品数も国内サイトの比じゃなく多いということ。
まずは売るよりも、閲覧されることが目下の目標となりそうです。
まとめ
イラストで稼ぎたい、でも国内で人気のアニメ系の絵柄じゃない、ストックイラストとは別の販路が欲しい。
そう思ってるならEtsyに挑戦してみましょう。
- 国内市場と自分の絵柄がマッチしない
- ストックイラストでなかなか稼げない
- ストック用の商業イラスト描くのしんどい
- 販路を広げたい
- 日本円以外でも稼ぎが欲しい
- とにかくイラストで稼ぎたい
- なんならハンドメイドも売りたい
- 収入の柱を増やしたい
私も早速登録、出品してみましたが、まだ数個しか出品していないので閲覧すらない状態です。
なのでまだ胸を張って「Etsyはいいぞ~」とは言えないんですが、成功しようが失敗に終わろうが、何事も挑戦すれば結果が生まれその結果から学べるわけなので、迷っているならEtsyへの参入は大いにおすすめします。
0.2ドルの出品料がかかる分、商品を厳選して出品する必要がありますが、売れることを願いつつ、今後もどんどん登録数を増やしていきたいと思っています。
(追記)
10個ほど売れて見えてきたEtsy販売の実態↓