絵柄が定まらない……
との悩みは、絵を描く人ならきっと誰もが通る道。
やっと自分の理想の絵柄を見つけた!!よし、かわいい系で行こう!!
と思ったのも束の間、
やっぱ楳図かずおみたいなダークなのもいいな……
と、あっち行ったりこっち行ったりを繰り返してる人も多いでしょう。
私もその一人です。
一度、自分の理想の絵柄というものを紙に書き出して整理してみましょう。
理想の絵柄を研究する
リストアップ
こんな絵が描きたいなという理想の絵柄を、好きなジャンルやアーティスト別にリストアップしてみます。
- ジブリ
- 荒木飛呂彦
- 高橋留美子
- ルーミス
- ディズニー
特徴を見つけ出す
それぞれのアーティストの
- 線(ペンの種類、強弱、ペン幅など)
- 塗り(色、質感、陰影など)
- 形(リアル、大げさ、シンプルなど)
- その他特徴(目の描き方、構図など)
といった要素を、「自分がなぜこの絵に惹かれるのか」といった観点から洗い出します。
「なんとなく惹かれる」ではなく、「なぜ惹かれるのか」と深く考察して言語化または可視化することで、曖昧だった情報が整理され、アウトプットの際にスッと取り出せるので、自分の作品にも取り入れやすくなります。
実際に描いてみよう
理想の絵柄の研究が終わったら、実際に描いてみましょう。
ステップ
- A.描きたいものの参照画像とB.好きなアーティストのサンプル画像を用意
- Aのアタリをとる
- Bの絵柄を参考にAを描く
この時、研究した内容をしっかり絵に取り入れましょう。
こうして何パターンか描いてみます。
実際にそれぞれのスタイルで描いてみると、技術の練習になるのはもちろん、そのアーティストの特徴をよく把握できるようにもなりますし、自分の向き不向きや好き嫌いも見えてきます。
また、一覧にして比較検討することで取捨選択がしやすくなる効果もあります。
それぞれの絵柄の一部分だけを組みあわせてみても楽しいかもしれません。
一朝一夕ですぐに自分のスタイルが確立するわけではありませんが、考え方や取り入れ方、練習方法の参考になれば幸いです。
盗んで上手くなれ
この世にオリジナルなんてものは存在しません。
私達自身パパンとママンの半分ずつのコピーです。
全てのものが相互に影響し合って生成されています。
だから、良いと思ったものは積極的に真似して取り入れて、そして自分自身を触媒として化学反応させれば、自分らしいアートが見えてくるでしょう。
クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST / オースティン クレオン
芸術とは盗むことだ
本書より
との一文から始まるこの本。過去にも何度か紹介してますが、クリエイティブを生業とする人、したい人には必読の本かと思いますので是非、一度読んでみてください。
おわり。