クロッキーについては以前も記事を書いたのですが、今回は手足に絞ってクロッキーを30日間続けてみた結果について記します。
新しいクロッキー練習サイトも見つけたので合わせて紹介します。
お絵描き初心者には絶対にクロッキーがおすすめ
絵を描けるようになりたい!!と思った時に、絵の練習方法としてデッサン、模写、クロッキー、などあらゆる方法があると思いますが、私が一番上達を感じたのがクロッキーです。
主にクロッキーのおかげで、全く絵が描けない状態から少し描ける状態に上達することができました。
絵を始めたばかりの頃2018年に描いたマリリン 2020年に描いたマリリン
クロッキーでなぜ絵が上達するのかについては以前の記事で詳しく述べてますが、端的に言うと、クロッキーが自然と絵の基礎練習になるからです。
絵の初心者はどうしても細部から描いてしまいがちなのですが、それは家を建てる時に骨組みではなくインテリアデザインから考えているようなもので、まずは描く対象の全体像をシンプルな形で捉える必要があります。
〝なぜそうする必要があるのか〟〝なぜ単純化して描くのか〟というのを、本で読んだ・他人から聞いた知識ではなく、クロッキーという実体験を通して自ら学ぶことができます。
おすすめのクロッキー練習サイト
以前紹介した Croquis Cafe に加えて新たなおすすめクロッキー練習サイトを見つけました。
それがこちら、Line of action というサイトです。

Line of action は人体素材に加え、手足、顔の表情、動物、風景のクロッキー素材もあります。
クロッキー素材を、男性もしくは女性のみにしぼったり、動物は犬猫に絞ったりなど、自分でモデルを設定できたり、クロッキー時間も30秒だったり5分だったりと、以下のようなオプション選択画面から好きなように設定できます。

30日間手足クロッキーを続けてみた結果
そしてこのサイトで30日間手足クロッキーを続けてみた結果がこちら。
初日
時間は最初は90秒、後半は慣れてきたので80秒で、毎日9ポーズ、15分前後やっていました。
30日でそこまで大きな変化は見られませんが、強いて違いを比べてみると、最初の方はアタリの線が多い(線に迷いがある)のがわかると思います。
30日間で一番調子のよかった日のクロッキーがこちら。

特に左下、70秒にしては上手く描けたな!と思います。
クロッキーを続けてみて感じた変化
一目見て「上手くなった!」と言うにはまだまだ練習が足りませんが、30日間だけでも心理的な変化はとても大きかったです。
苦手意識がなくなった
手や足のような複雑な構造はこれまで描くのに苦手意識があったのですが、それが全くと言ってよいほど無くなり、むしろ描くのが好きになりました。
知識から理解への変化
例えば手の描き方などでよく見かける”手のひらは五角形で指の付け根は山なり”といった情報は知識としてはありましたが、それをクロッキーという実践を通して理解に昇華することができました。
知っているからわかるへの変化です。
〝他人から聞いて知っている状態〟と〝自らの体験を通してわかる〟
このふたつには天と地ほどの差があります。
立体であることへの気づき
上記とも関連しますが、ずっと同じものを何度も見ていると対象物が立体であることにふと気づく瞬間がきます。
もちろん頭ではハナから立体であると分かってはいますが、それを二次元媒体で見た時に立体であることを意識することは最初のうちはなかなかできません。
さらにそれを絵に落とし込むなんてさっぱりできません。
絵が描けないうちはどうしても輪郭線を持ったフラットな絵になりがちです。
ただそれが立体であると気づいて意識した時に、線の取り方に奥行きが出てきた気がします。
今後の課題と継続の重要さ
30日間クロッキーを続けてみて、形を捉えることにはだいぶ慣れてきましたが、陰影が全く描けないということに気づかされました。
悔しいなあ、何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ
鬼滅の刃 竈門炭治郎
絵が描けるというゴールまでには千里の道があるとして、今はまだその一歩を踏み出したところでしょうか。
今は知識から理解に変化したところで、まだ出来るには至っていません。
さらに出来るに至っても、極めるにはさらなる鍛錬が必要です。
自分の理想の、満足のいく絵が描けるようになるまでは気が遠くなるほど遠い。
でも、一歩ずつ着実に進むしかないですね。
本当に、継続して努力するしかないんだな、と感じます。
クロッキーは楽しいので、継続することはそれほど苦ではありません。
そういった意味でも初心者にはとってもおすすめです。
一緒に頑張りましょう。